長いものに巻かれたくなくて
この夏、参議院選挙が行われます。全国的にも注目が集まる中、私のもとにもいくつかの動きが届くようになりました。
先日、沼田市議会の同僚議員から、私個人に対して「自民党候補を応援してほしい」という要請がありました。
正直に申し上げておきたいのは、私は無所属の議員です。政党にも会派にも属していません。
なぜ無所属でいるのか。それは、「右へならえ」の政治がしたくないからです。
議会の中で会派に所属すれば、情報共有や連携などのメリットもあります。一方で、「会派の方針に従うべき」という空気や、物事を忖度して動かすようなやり方には、私は疑問を抱かざるを得ません。
私が政治の世界で大切にしているのは、「誰が言ったか」ではなく、「何を言っているか」です。
今回の参議院選挙においても、政党名だけで判断することはしません。候補者が何を訴え、どんな姿勢で国や地域と向き合おうとしているのかをしっかり見た上で、自分の頭で考えて、応援するかどうかを決めたいと考えています。
私は自民党員ではありません。自民党に対して、好き・嫌いという感情も特にありません。ただ、「自民党だから応援する」という姿勢には、どうしても共感できません。
沼田市政についても同じです。政党や肩書きではなく、是々非々で、都度の課題に真剣に向き合い、判断していくべきだと考えます。
かつてのように「とりあえず自民党」「とりあえず与党」といった空気に流される時代は、もう終わりにしなければならない。私はそう思っています。
もちろん、考え抜いた結果、最も信頼できると判断した候補者が自民党から出馬するということもあるでしょう。そうなれば私は、堂々とその方を応援します。
大切なのは、「応援するかどうか」ではなく、「どう考えて判断するか」だと私は思うのです。
長いものに巻かれない。考えることをやめない。是々非々の姿勢を貫く。
そして最後に、こんなふうに思っています。
「政治なら自民党」「野球なら巨人」
そんなふうに決めつける時代ではないと思っています。
大切なのは、そのときそのときで自分の気持ちと向き合って、
ちゃんと納得して選ぶこと。
私自身も、これからもそうありたいと思っています。
※「是々非々(ぜぜひひ)」とは、良いことは良い、悪いことは悪いと、立場や感情にとらわれず、公平に物事を判断することを指す言葉です。客観的に物事を見て、正しいと認められるものは正しい、間違っているものは間違っていると判断する姿勢を表しています。(Google調べ)
0コメント